来る 映画ネタバレ感想

注意! ネタバレあり〼

©2018「来る」製作委員会

公開当時、ググラビリティ云々が話に出ていたけど、今「来る」でグーグル検索すると普通にトップに出てきますね。

ホラーでありながら、すごく美しくてカッコいい映画だった。
しかも、映画を観終わってもいくつかの仕掛けが気になったままだったので、原作も読みたいなぁと思った。

もし自分が最初に原作を読んでいたら、あの映像を思い描くことは出来ただろうか?
出来るわけがないな。
それぐらい凄い映像だった。

やっぱり中島哲也監督、映像の天才。

あと、子供の演技が素晴らしい。

子供の演技が上手いのは監督の技量が凄いからだと思っている。
中島監督しかり、三池崇史監督しかり。
恐いのかな?取って食われそうみたいな?知らんけど。

もちろん大人の演者の方々も素晴らしい。
血がドバーっとか、体ちぎれちゃったりとかのホラー描写もあるけど、全体の印象はとにかくカッコいい。

最強霊能力者である比嘉琴子嬢が取り仕切るお祓いの儀式も凄い。
神道、修験道、仏教、道教、ムーダン、イタコ、科学技術者、ありとあらゆる知識、宗教宗派が入り乱れて、一斉に儀式を開始する。
琴子嬢の人脈の広さと、いかに琴子嬢の能力が強大であるかということ、そして祓うべき「怪物」の恐ろしさが一目で分かってしまう状況。

しかもそれを描き出す映像、色彩、音響、音楽、全てが圧巻の美しさと調和で迫ってくる。
天才。もう天才。

でもふざけてますよね。大真面目にふざけてますよね。
バタフライとかオムライスの国とか。
あと「お前がどっか行け!」も笑ってしまった。
素敵ですよね。大好きです。


DMM.comのDVD宅配レンタルでもあり。


原作:澤村伊智「ぼぎわんが、来る」角川ホラー文庫刊
監督:中島哲也
脚本:中島哲也・岩井秀人・門間宣裕
撮影:岡村良憲
美術:桑島十和子
製作年:2018年