渇き(2009) 映画ネタバレ感想

注意!ネタバレややあり〼

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お互いを激しく求めあうバンパイア。

生と血への渇愛に、二人はどうのように向き合うのか。

二人に殺された男の亡霊が付きまとう。


さすがのパク・チャヌク監督作品である。

薄幸の人妻テジュが凄く綺麗。
特に不幸だった頃のテジュは、病的に色が白く、神経症的な妖しいオーラをまとっている。

バンパイアになってしまった神父は、テジュの病弱な夫とは対照的に、健康的な身体と敬虔な信念を持ち、憂いを帯びた表情を浮かべ、男の色気をムンムン漂わせている。

おそらく禁欲的な修道服にも色気を感じてしまうのだろう。いかんいかん。

肉欲に溺れる二人の姿が、官能的で美しい。

やがて二人はテジュの夫を殺し、二人で生きようとするのだが、なるべく目立たずに穏便に暮らしたい神父と、自由奔放に振る舞うテジュとの生活は長く続かず、やがて破滅へと向かい始める。

神父を演じるソン・ガンホさんは、決して男前ではないのに、何でか凄いカッコいい。どうしてか? 男と女の謎である。


2019年11月28日現在、FODプレミアムの見放題対象作品になっています。

FODプレミアム

本作品の配信情報は2019年11月28日時点のものです。
最新の配信状況についてはホームページをご確認ください。

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さて、この映画を観た後は、エミール・ゾラの「テレーズ・ラカン」を読んでみようかと思っています。


監督:パク・チャヌク
脚本:パク・チャヌク / チョン・ソギョン
撮影:チョン・ジョンフン
音楽:チョ・ヨンウク
製作年:2009年 / 韓国